8月16日から温め始めたヒメウズラの卵が、9月2日の夜中、孵化しました!
黄色いひよこ。
かわいいいいいい♡♡♡
将来は白色になるため、「もっち」に命名。
しかし、もっちが生まれてきてくれるまで大きな不安がありました。
ヒメウズラの孵化
ヒメウズラの卵は平均17日間で孵化します。
早い子は15日、遅い子は22日で生まれた子もいたそうな
しかし、17日目になっても、なにも変化なし・・・
元から無精卵だった場合や、孵化が途中で止まってしまう「中止卵」、成長した雛が出てこれない「死ごもり」など、雛が無事に生まれるのは奇跡。
不安が多すぎて、夢にまで卵が出てくる始末。
どうか無事に生まれてきて・・・
1個の卵から鳴き声が・・・!
18日目の20:00。
孵卵器の中をチェックすると、1つの卵にほんの小さな穴が開いていました。
そう、
「嘴打ち」がはじまったのです。
「嘴打ち」とは、雛が孵化する際に卵をつつくこと。
卵の尖っている方ではなく、丸い方を雛が回転しながらつつくことで、生まれてきます。
生まれるかも・・・!!!
かなり興奮しました。
「嘴打ち」が始まってからは、早い子だと1~2時間、遅い子だと1日かかる子もいるらしい。
(諸説あります)
期待がかなり高まりました。
生まれてこない・・・
しかし、最初に卵をつつく「嘴打ち」が始まってから24時間以上経過。
いまだに穴は大きくなりません。
不安から耳に当ててみると、
「コツコツ」と殻をつつく音と共に、「ピィピィ」という雛の声が・・・!
必死に殻を破ろうとしているんです。
体力が尽きてしまうと、卵の中で「死ごもり」してしまう子も・・・
時間的に、タイムリミットが迫っています。
ここで「孵化介助」という選択肢が生まれました。
リスクの高い「孵化介助」
孵化を介助するには、多くのリスクが伴います。
・卵膜の乾燥による雛への負荷
・大量出血
・卵黄が吸収しきれず亡くなってしまう
など、素人がやるにはあらゆるリスクが・・・
でも、手助けしなければ雛は亡くなってしまいます。
3時間近く迷いました
様々なことを考慮した上で、
「介助する」
という決断に至りました。
今も必死で生きようとしている子を、どうしても助けたかったのです。
慎重に、すばやく・・・
とにかく慎重に、すばやく行います。
まずは小さな穴を、少しずつ広げていくイメージ。
孵卵器の温度は37度、湿度は75%。
出した時から雛の体温が奪われてしまいます。
「広げては孵卵器に戻す」の繰り返しで、徐々に穴を広げていきます。
次の画像、少し閲覧注意です。
血管に気を付けながら、少しずつ卵膜もはがしていく。
緊張で手が震える・・・
手助けしている間も、雛は必死に呼吸しています。
そして最後の難関、
お腹の部分
ここは絶対に注意が必要。
孵化する過程で雛は卵黄を吸収するため、吸収しきれていないと栄養が足りず、すぐに亡くなってしまいます。
そのため、わたしは下腹部より下の殻を付けたまま、孵卵器に戻しました。
あとは雛自ら出てくれることを祈ります。
ついに・・・!
孵卵器に戻してから約5分・・・
雛が残りの殻を蹴っ飛ばしました!!
生まれたての雛。
こんなに小さいのに、必死に歩こうとしている。
まだ羽毛が濡れているため、乾くまでは孵卵器の中にいてもらいます。
体温の低下は命取りです
少しずつ羽毛が乾き、目も開いてきました!
生まれてきてくれて、ありがとう
小さな小さな雛。
硬い卵に穴をあけ、必死に生きようとしていました。
生まれてきてくれて、本当にありがとう。
今は餌を食べたり走ったり、とっても元気な子です。
今日から家族の1員。
よろしくね(*‘ω‘ *)