予想を裏切る。八咫烏シリーズ第1弾『烏に単は似合わない』

2023年1月29日

春夏秋冬を司る姫君たち。煌びやかな后選びの裏に隠された、読者をも欺く真相とは・・・

阿部智里さん『烏に単は似合わない』をご紹介します

あらすじ

人間の代わりに「八咫烏」の一族が支配する世界「山内」で、世継ぎである若宮の后選びが始まった。

朝廷で激しく権力を争う大貴族四家から遣わされた四人の后候補。

春夏秋冬を司るかのようにそれぞれ魅力的な姫君たちが、思惑を秘め后の座を競う中、様々な事件が起こり・・・

(解説・東えりか)

煌びやかな后選びの舞台

后に選ばれるため、桜花宮に集められた4人の姫君たち。

春殿のあせび

夏殿の浜木綿

秋殿の真赭の薄

冬殿の白珠

「八咫烏」というファンタジーの世界で、一見ただ恋愛小説だと思われるこちらの作品。

「もう、梅の花が咲いているらしい。清しくもふわりと甘い薫りが、どこからかそよそよと匂っている。」

四季折々の情景描写が、とっても美しい世界を想像させます。

華麗に裏切る

こちらの作品、ただの恋愛物語ではありません。

「春」からはじまり、最後は再び「春」で終わるこちらの物語。

「花の色が、あなたの頬に照りを映えて、この世に、こんな綺麗なひとがいるものかと思った。あなたは、ここをこの世で一番美しいとおっしゃられたが、俺にとっては、あなたこそが世界一だ。」

煌びやかな舞台で、突如起こる殺人事件。

静かに熾烈な争いを勝ち抜き、后に選ばれるのは一体誰なのか。

読者をも裏切る、衝撃の大どんでん返しとは。

みなさんは、誰を予想しますか?

「八咫烏シリーズ」第1弾

大人気シリーズの「八咫烏シリーズ」。

この物語を書いた阿部智里さんは、なんと当時20歳の大学生。

デビュー作となった『烏に単は似合わない』では、史上最年少で松本清張賞に選ばれました。

緻密な心理描写と、意外な結末をはらんだストーリー。

必見です。

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  • この記事を書いた人

ゆいも

~今日もゆるっと生きる~ 多趣味な女子大学生。 旅行に関する国家資格所有。 よろしくお願いします('ω')

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