八咫烏の一族を喰らい尽くす大猿。民を守るため、金烏は立ち上がる。
阿部智里さん『黄金の烏』をご紹介します
あらすじ
人間の代わりに「八咫烏」の一族が住まう世界「山内」で、仙人蓋と呼ばれる危険な薬の被害が報告された。
その行方を追って旅に出た日嗣の御子たる若宮と、彼に使える雪哉は、最北の地で村人たちを襲い、喰らい尽くした大猿を発見する。
生存者は、小梅と名乗る少女ただ一人・・・。
八咫烏シリーズの第3弾。
(解説・吉田伸子)
壮大な「山内」の世界
今まで宮廷内の人間模様や事件が描かれていた烏シリーズ。
今回の物語は、一気に壮大な「山内」の世界へと移ります。
山内で文明を築く「八咫烏」
知能を持った捕食者「猿」
猿の襲撃からたった1人で生き残った「人間」
なぜ猿たちは八咫烏を喰い殺すのか。
「真の金烏」とは何なのか。
小梅とはいったい何者なのか。
前作と比較して、物語はより壮大に、複雑化していきます。
八咫烏の長として
八咫烏の長である若宮。
しかし彼は、「真の金烏」が持っているはずの記憶が欠落していた。
「最低限、自分の翼で囲ったものくらい、自分の力で守って見せろや」
知能を持つ捕食者に、若宮はどう立ち向かうのか。
真の金烏や山内の存在が、次々と紐解かれていきます。
前作に引き続き、雪哉も大活躍します
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